弁護士会の委員会に所属している弁護士は、その分野に強い?

結論:(名前だけの所属・宣伝じゃなく、しっかり活動しているのであれば)強いことが多いです。

 

 

弁護士会において、特定の弁護士が委員となって、対外的に一種のボランティア活動をしたり、弁護士会の運営に関する具体的な活動をしているのが「委員会」です。

市民の人権擁護活動とか、消費者問題についての啓蒙活動とか、本当に様々です。

弁護士会内の特定の分野の委員会でまじめに活動している弁護士であれば、当該分野の最先端の情報交換をしたり、弁護士向けの研修会を企画・運営したりしています。

委員であれば、少なくとも、そうした活動を、委員会のメーリングリストなどを通じて、普段から見聞きして、学べる立場にあります(学んでいるかどうかは、その人の心がけ次第)。

その結果、委員会活動を通じて、当該分野には比較的強くなると言えます(その点、「弁護士会の役職」とは違います)。

 

ただし、名前だけの委員でほとんど活動なんてしていないのに、自分のホームページでは「なんとか委員会の委員です」と宣伝に利用する人も多いんです。

困ったものですが、経歴の記載だけで「まじめに活動」しているかどうかを判断するのは、なかなか難しいことです。

まぁ、特定の委員会で、委員長、副委員長、事務局長などの役職を長年経験しているようなら、単に名前だけということはないでしょう。

これらの役職は、委員会の仕事の全体像を理解していないとつとまりませんので、結構大変なんです。

 

また、過去に短期間所属していた委員会のことを、いつまでも宣伝に使う人もいます。

大体、委員会に所属した年数を超えるブランクがあれば、その経歴は何の役にも立っていないと考えていいです。

たとえば、2年間ある委員会で委員をしていた人が、委員を辞めてから2年経っていれば、その分野について委員会に所属していない他の弁護士と何も変わりがないと考えてください。世の中は移り変わるんですから。